「睦言」


「……クラピカ、ひとつ聞くが」
「…何だ?」


「昨日、オレが電話替わった途端に切ったのは何故だ?」
「…………」


「ちょっと傷ついたぜ。半年ぶりだし、声だけでも聞きたかったのにさ」
「…………」


「答えろよ、クラピカ」
「……時と場合を考えたからだ」


「ゴンやキルアとは話したくせにか?」
「…………」


「白状しろって」
「………臨戦状態だったし………それに……」


「…『それに』?」
「…………。…お前の声を聞いたら、…甘えたくなってしまうからだ……」


「………」
「…………(///)」


「…甘えりゃいいじゃん」
「そ、そんな事できるわけが……」


「甘えてくれよ。オレはお前の為にできる事があるなら、何でもして
やりてぇんだから」
「……レオリオ…」


「甘えろよ。ほら」
「…………うん…」



   

 広い胸に抱きしめられる。
 優しく髪を撫でられる。
 全身に感じる暖かい体温。
 独りではないと信じられる。
 傷ついた心が癒される。
 張り詰めていた神経が安らいでゆく。
 静かに流れる穏やかな時間。


  
   ─── シアワセ─── という名の………




            END 

                          元ネタは甲斐田クラピカ様(笑)。皆様の想像力に期待します(^^;)